更新日:2001/03/21
文久2年から元治元年の会津藩公式文書を集めたもの。密事文書(京都藩邸と江戸藩邸及び会津藩庁の間の往復文書)、公武御用達控(公武間の周旋事項)、見聞録(公武諸藩の内情)、探索書、風説書など。松平容保公伝(手代木勝任・柴太一講演)、鞅掌録(広沢安任日記)、盤錯録(容保伝記)も含まれている。オリジナルは大正8年発行。
旧会津藩重臣が編さんし、明治20年頃の脱稿とされる会津藩松平家9代にわたる日誌形式の記録。京都守護職時代の記録は公用人だった倉沢、手代木、広沢らの合議によって書かれたものが基本になっている。オリジナルは昭和13年発行。
旧会津藩士で容保の側近だった山川浩による京都守護職の通史。史料も引用・収録されている。明治維新で逆賊とされた会津藩の勤皇を主張するために書かれ、しばらく非公開だったが、明治44年になって刊行されたもの。視点は朝廷と幕府に重点がおかれている。口語訳されているので素人にも読みやすく、名誉回復を目的に書かれたということを念頭に置いておけば、流れをつかむための入門書としては最適かも。ただし、深く調べたいひとには、明治44年版(報文社)がおすすめ。
1巻
1.京都守護職の起因、2.諸浪士の跋扈、3.生麦の変、4.西郷、田中両家老の諫止、5.守護職の奉命、6.公武一和について幕府に建議する、7.わが公の入京、8.わが公はじめて参内拝謁する、9.浪士の悪戯、10.将軍家入京、11.新選組、12.賀茂行幸、13.わが公将軍家の東帰を止める、14.島津三郎の入京およびその建議、15.石清水行幸、16.石清水行幸は真の叡慮ではなかったこと、17.姉小路公知朝臣の暗殺、18.九門守衛の配備、19.長行朝臣がわが公に送った陳情書、20.長藩の外舶砲撃、21.わが公から老中に送った書面、22.守護職東下の御下命ならびに幕府への御沙汰書、23.わが公と近衛前殿下に賜った御宸翰、24.二条斉敬公懇話の大要、25.馬揃えの天覧、26.土佐・会津の提携、27.薩摩・会津の提携、28.七堂上の西奔、29.御宸翰ならびに御製を賜う、30.中川宮に賜った御宸翰
2巻
1.文久4年正月、2.将軍家望外の恩遇、3.わが公に賜うた深秘の宸翰、4.わが公守護職を罷め、軍事総裁職となる、5.わが公参議を辞せられる、6.専使を馳せて城邑留鎮の重臣を戒勅する、7.軍備更張と摂海の防備、8.わが公ふたたび京都守護職を命ぜられ、辞表を呈する、9.徳川慶喜卿の弟余八麿をわが公の嗣子とする議、10.横浜鎖港と長門の処置に関する勅書、11.将軍京師を発し、東帰の途につく、12.藩士柴司の自刃、13.毛利慶親卿の重臣の入京および軍令状、14.長州藩士川端亀之助から定敬朝臣に呈した緘書ならびに送戦書、15.長防追討の勅による総督慶喜卿の令と部署、16.戦端を開く、17.蛤門の変、18.主上わが公の平癒を祈らせ賜う、19.七月戦役の行賞、20.わが公の病まったく癒える、21.将軍家入京、参内する、22.征夷大将軍徳川家茂公こうずる、23.わが公の嗣余八麿を将軍の嗣とし、余九麿を改めて嗣とする、24.天皇の御不予ならびに崩御、25.わが公再度参議の恩詔を拝し、これを受ける、26.嗣子余九麿初めて参内する、27.政権奉還の議起る、28.政権奉還の上表、29.密勅、30.毛利敬親父子の赦免、31.王政復古の詔勅、32.徳川慶喜卿、時事について上秦、33.徳川慶喜卿、奸党の罪状を秦聞、34.伏見開戦
徳川慶喜の詳細な伝記。全四巻。資料部分があと四巻ある。図書館に行かなくては入手できないのが残念。オリジナルは1918年刊。
『慶喜公伝』の編者が慶喜から26回に渡って記憶を確認した記録。そのうち17回は座談会における慶喜の直話が収録されている。オリジナルは1915年刊。
越前藩の記録。オリジナルは1922年刊。
越前藩の記録。オリジナルは1922年刊。
越前藩の記録。
幕末京都を支配した一会桑勢力(一橋慶喜・会津藩・桑名藩と)を学術的に分析し、幕府滅亡のメカニズムを解き明かすことを目的とした研究書。著者は大阪経済大学助教授。学術書なのであたりまえですが、検証がていねいで、論理的。分析視点も新鮮でした。とことん京都守護職の構成は同書の分析にとっても影響されてます。
目次
序章 倒幕に至る最終過程と分析視角
第1章 会津藩の中央政局への登場
第2章 一会桑権力の成立と確立 -倒幕過程の第一段階-
第3章 御所諸門の警備問題と会津藩主導型警備体制の確立
第4章 一会桑権力の崩壊 -倒幕過程の第ニ段階-
第5章 幕薩協調路線の破綻と倒幕運動の本格的進展 -倒幕過程の第三段階-
第6章 倒幕の実現
補論 幕末期の朝廷に新設された国事審議機関
会津若松市図書館司書の著者が、郷土史のなかから埋もれてはおしい話、重要な話、あまり知られていない話を集めたもの。読み易くておもしろいです^^。
まだまだ続きます・・・