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| 先月逮捕した浪士は正義だとのきこえがあり、そのままにしておいては人心が騒擾するので、逮捕者を早々に出牢させるようとの仰せ出されたとのことですが、これらのものは先般、肥後守の申上げた通り、人臣最高の官位を侮蔑いたし、朝廷をはばかっておりません。このようなことが一度許されれば、恐れながら、皇族・堂上の方に対してどのような非礼を加えるようになるかもわからず、余儀なく逮捕したわけで、もとより至当のことであります。 そうしたところへ、彼らを正義の者と仰せ出されたのはどういう件をお指しになっているのでしょうか。恐れながら、主上には御聖明であらせられるので、断じて右のような御沙汰はないはずだと思っております。 そうだとすれば、どういう訳で右のような御沙汰があったのでしょうか。その根元を承り、重大な罪科に関わる処置を公平にするようにと言上いたし、それでも至当の御沙汰が下されないようでは、壮年必死の輩(注:藩士)のことですから、折り合いもつかず、ついには脱藩して、どのように恐れ多いことが生じるともわかりません。なにとぞ、正義、不正義の区別を明確にし、天下と後世の疑惑のないよう御処置いただけるよう、ここに嘆願いたします。 出典:『京都守護職始末』所収の嘆願書(口語訳はヒロ) |
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